仮面ライダー スカイライダー VOL.1出演:
東映
発売日 2004-02-21
オススメ度:★★★★
原点回帰にこだわった、スタッフの意気込みを見よ! 2003-11-25
あまりにも劇的なフィナーレを迎えた『仮面ライダーストロンガー』から4年の月日を経て、期待と共に送り出された新たなライダー、それがこのスカイライダー。従来のライダーにはなかった飛行能力を備えたり、「おやっさん」こと立花藤兵衛が登場しないなどの新機軸を打ち出した本作だが、それと同時に「原点回帰」も大きなテーマの1つであった。敵組織名がネオショッカーであること、怪奇性と改造人間故の悲しみを前面に押し出したストーリーと画面作り……特にこの第1巻に収録されている初期ストーリーにはそれが顕著である。デザイン的にゾル大佐を意識しながら、堀田〜風魔烈風〜真三の熱演によって悪の魅力を当時の視聴者に強く印象づけた初代幹部・ゼネラルモンスターの遂行する作戦は、後に「子供いじめしか芸がない」などと揶揄された後期ネオショッカーの作戦とは明らかに一線を画している。そんなスカイライダー初期の作風を象徴するのが、第4話「2つの改造人間怒りのライダーブレイク」。無理矢理に醜悪な怪人・サソランジンに改造されてしまった女子大生と、スカイライダー筑波洋の交感と戦いを描いたこの回は、筑波洋がネオショッカーへの怒りと戦いへの覚悟を確固たるものにするターニングポイントともいえるストーリー。無意味な先輩ライダーの助っ人話や幼年層の視聴者さえも失笑させた一連の怪奇シリーズのおかげで不当に低い評価を与えられがちな、『新・仮面ライダー』本来の魅力を再発見してほしい。
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